エジプト 古王国時代

ピラミッド・パワーは本当に存在した?瞑想?復活?効果の全貌とは?

ギザに存在するクフ王のピラミッド…

それは古代エジプトの中でも最高峰の建築技術にして、現存しうる最古の建築物

さらに、その迫力とともに何とも言えない神秘さまでも感じることでしょう。

そこでピラミッドは神秘的な力を持つのではないかと考えた人達がおり、それを「ピラミッド・パワー」と呼ばれています。

その効力は死体の腐敗を防いだり、精神を集中させた悟りを開かせたり、頭の回転が速くなるなどの効果があると言われていますが……

果たして、ギザのピラミッドにはそんな力が存在するのでしょうか。

今回はピラミッドパワーについて追及していきます。

発見されたピラミッドパワー

ピラミッドパワーを示す図式/Wikipediaより引用

そもそもピラミッドパワーとは1960年代から70年代にかけて流行ったオカルトブームで、「ピラミッドの内部に存在する未知なるパワー」を指します。

このブームが大ピラミッドのような正四角錘であれば何でもパワーが発せられている…

さらには、ピラミッド・パワーは人間の精神を安定させて深い瞑想状態をもたらし、様々な奇跡体験を発揮すると考えられていたようです。

さらには、ピラミッドの模型を使ってパワーが感じられ、何らかの効果があったという報告も…

こんなにわかに信じがたい効果がピラミッドにはあると言われているのです。

このピラミッド・パワーの発端は、フランス人のアントワーヌ・ボヴィがクフ王のピラミッドに訪れたときに、猫の死骸を見つけます。

ボヴィによれば、ピラミッド内は湿気が高いのに猫の死骸は腐敗することなく乾燥し、ミイラ化していたと言われます。

なお、古代エジプトのミイラについてはコチラで詳細が分かります。

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ボヴィは直感的にミイラ化したことを「ピラミッドの形態による作用ではないか」と考え、フランスに帰国後にミイラ化の現象について実験を試みます。

その実験方法とは、ベニヤ板で底辺90㎝の大ピラミッドの模型をつくり猫の死骸を設置すること。

結果としては、なんと猫の死骸が腐敗せずミイラ化したというのです。

ボヴィは続いて、動物の内臓や肉、卵、花などで実験したところ、すべて腐敗を免れ、最後にはすべてミイラになったようです。

大ピラミッドの精密度

ギザの大ピラミッド/筆者撮影

大ピラミッドの形は、多くの人びとから神秘的なシンボルとして扱われています。

理由としては、古代の建築物の中でも一段と際立っていることからでしょう。

遠くから見ると単純な直線のみで形成されたそのシルエットは、我々現代人にとっても未来的にも感じられます。

ピラミッド自体が謎に満ちた存在であり、未だに建設した目的やその建設方法についてははっきりした答えが出ていないのが現状です。

なお、ピラミッドの建設方法や建設の目的についてはコチラで確認できます。

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多くのピラミッド研究者たちの中では、ピラミッドの外観こそ謎を解く手がかりが眠っていると考えている人おり、

大ピラミッドの測量結果をから様々な計算をし、その結果の奇妙な一致を根拠にして仮説を唱えています。

19世紀中盤、イギリスの文学者であるジョン・テイラーは、ピラミッドの四辺を合計した長さを高さ2倍で割ると…

なんと、円周率πにかなり近い数値を叩き出したと主張します。

ジョン・テイラーの説から、スコットランド王立天文台長であるエジンバラ大学天文台長であったチャールズ・スミスは

「大ピラミッドは、地球の赤道上の円周と半径をもとに設計されており、四辺の長さは太陽年の日数に対応している」

と主張しました。

また、チャールズ・スミスは大ピラミッドの高さと幅が10:9の比率でありことを算出し、そこから高さを109をかけることで、太陽と地球との平均距離に近い値が割り出せたと語っています。

しかし、チャールズ・スミスの計算は、もとになる測定の数値にわずかに誤差があるということで、罷り通りませんでした。

その後、「近代エジプト学の父」と言われたフランダース・ピートリーによる測定では、基底部の長さがスミスの計測より1.8mも短く、

また、これらの計算が何を語っているのか全くもって不明です。

ピラミッドの全周が円周率や1年の日数に近いから、ピラミッドの謎が解けるというのもよくわかりません。

しかしながら、この計算を「重要な発見」として研究する学者たちがいたのです。

超古代文明とピラミッド

ルーブル美術館のピラミッド/Wikipediaより引用

大ピラミッドに関する多くのデーターを扱っていく中で、研究者たちが導き出したものは

「当時の科学の力を超える超技術が古代に存在したのかもしれない…」

という説です。

超技術に築かれたものでは、計測データに理解ができない数式も含まれていた可能性もあるでしょう。

そしてその形状もまた、超技術の効果を引き出すために必要なのかもしれません。

超技術を根拠とするものとしては神話的なものが理由となっているようです。

例えば、天地創造時に創造主の啓示を受けた人々が創造主から授かった後世の人々もはるかに高い知性によって、築かれたという説や

大西洋に沈んだ伝説の大陸アトランティスの人々がエジプトに流れ着き、大ピラミッドを建設した説があるようです。

アトランティス説は、1882年にアメリカの作家イグネイシャス・ドネリーの『アトランティス』が大ベストセラーになり広まった説になります。

20世紀初頭に透視・予言などのオカルトに詳しかったエドガー・ケイシーは紀元前1万500年頃にアトランティス人の一部が洪水から逃れるためにエジプトに避難…

そこで大ピラミッドを建設、あるいはその計画がなされたと主張しました。

そして大ピラミッドの中、もしくはかその近くで、当時の記録が収められた「公文書館」が千年紀最後の20年の間に発見されると予言したようです。

これらの説は、いずれももとなっている伝説の類が真実であれば科学的でしょう。

しかし創造主にしても、アトランティスにしても、現代的な感覚では中々理解できないものとなっています。

宇宙へロケットや衛星を飛ばせるようになった1960年代には、そのよりどころを宇宙人に置き換えて説も登場することにもなります。

例えば、スイスのホテル経営者であるエーリッヒ・フォン・デニケンは1969年に『未来の記憶』を発表します。

『未来の記憶』の中で、「大ピラミッドは、地球外の宇宙飛行士ラーが死者を復活させるため、重要人物の遺体を保存するための一種の冷蔵庫として建てられた」と述べています。

しかし、冷蔵庫を築くために大ピラミッドが築かれたのでしょうか?

それにしてはあまりにもコスパが悪すぎるような気がします。

仮に大ピラミッドが永久に遺体を保存する機能として無限に力を持っていたとしても、そのために存在するには労力がかかりすぎており、装置と手間がかかるものです。

また、ピラミッドの神秘の力は建築資材にあるという仮説もあります。

大ピラミッドは石灰岩製であり、それがいくつも積み上げられていることから、磁気や遠赤外線も発しており、実際、女王の間では2倍から3倍の磁気を示したようです。

しかし、これでは「ピラミッド・パワー」の内容がかなりおかしなものになります。

というのも、ピラミッドに関係するからこそピラミッド・パワーなのであって、なんでも石灰岩の塊であれば「ピラミッド・パワー」は成立してしまう…

わざわざピラミッドである必要もなくなってしまいます。

ピラミッド・パワーは本当に存在するの?

ピラミッドの中で瞑想する人/Wikipediaより引用

不思議な話だらけのピラミッド・パワー

その効果や仕組みが全く分からないものが多く、そもそもピラミッドに因果関係があるのかさえ明らかになっていない。

しかし、世界ではピラミッド・パワーの存在を認められたものが例があるのです。

ボヴィの行った実験を知り、興味を持った無線技師のカレル・ドラバルは、ボール紙でピラミッドの模型を作り、ピラミッド・パワーの検証を行います。

その結果、何らかの効果があるかを確かめるため、模型の中にカミソリを入れたところ…

なんと、カミソリの切れ味が増したというのです。

また、髭剃りで使ったカミソリを模型に入れて保管してみたところ、翌日には切れ味が甦ったというのです。

カレル・ドラバルは何度もこの実験を行い、1枚のカミソリで平均105回も快適に使用できたというデータを得たようです。

1949年にカレル・ドラバルがこの模型を「ピラミッド形カミソリ再生装置」として特許を申請し許可させます。

ドラバルのようにピラミッドパワーの理由に商品まで開発させることになります。

しかし、ピラミッドの模型にそのような効果があったにせよ、その原理が解明されているわけではありません。

ピラミッド・パワーの謎は未だに解き明かされていないままです。

そもそもピラミッドにまつわる今なお解明に至っていない謎は多く、ピラミッド・パワーもそのひとつに数えられるものでしょう。

しかし、謎が多いからこそ、人は何千年にもわたり、ピラミッドに惹きつけられてきたと言えるかもしれません。

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